2013年5月15日水曜日


【3月11日に考える】

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 おはようございます

 さて、今日が3月11日という事で、先週辺りからテレビでは各局ともに東日本大震災に関係する特番などを放送されているようです・・・

 なんでも、報道ステーションなどは今週は全て被災地から生中継をすると先週の金曜日に宣伝していました

 昨日も日曜日という事で、朝からそれらの番組が数多く放送されていましたが、時間が被ってしまうものが多く、見られるものは限られてしまうというのが現実ではないでしょうか・・・

 しかも、そのいくつかを見てみましたが、どちらかというと時間を当時に巻き戻すようなものが多く、これはテレビの存在理由とあいまって仕方がない部分ではあるのかもしれませんが、ネガティブな思考を増長させてしまうようなものの方が多いように感じました

 その中でも、特に 「 復興のスピードが遅い 」 と指摘するものに対して自分は違和感を感じてしまいます

 あれだけの大惨事が非常に広い地域で、しかも人口的には都市部に比べたら明らかに少ない地域でもあるために、そういった環境や人員の面で見ても残念ながら復興は階段を一段一段上るようにしか進まない事は、別に誰かが悪いという話しではないはずですので、そういったネガティブな視点ばかりではなく、少しずつではあるけれども一歩一歩進んでいる復興にもっと目を向けるべきではないかなと思います

 テレビが復興のスピードを上げろと言っても、現実の状況がそうではないのですから、それは酷な話でしかないと思います・・・それに携わっている人は賢明にそれを行っているわけですから

 そういった視点で考えると、自分はテレビが復興に対して大きな影響を与えられるのは 『 風評被害の撲滅 』 ではないかと思います・・・

 ネット社会が進んで、 「 ネットのマスコミ報道監視 」 という部分ではそのメリットは計り知れないほど大きいと感じますが、その一方で 「 無責任なデマを基にした与太話があたかも本当であるかのごとく拡散され、不安で敏感になっている人たちがその情報に惑わされてしまう 」 というデメリットも非常に大きいわけで、とりわけ今回の震災による福島第一原発事故後の福島県や他の被災地の状況は、その手のデマ話から発生する風評被害が非常に大きく影響を及ぼしているという事はすでに否定する余地はないと思います

 事故後、これはある意味ではその状況下では仕方がなかった部分もあるとは思いますが、マスコミのあまりにも危険を煽る報道などによって多くの人が放射能の恐怖に怯える事となりました

 しかし、それから時間も経ち、当時のそういった話は事故直後の混乱した状況の中で大きくなりすぎてしまったという事は、すでに冷静に語られています

 ですが、未だに 『 福島県産の農産物を食べると健康に悪影響を与える 』 的なイメージは根強く残ってしまっているわけで、これらの言われもない話によってまだまだ多くの福島や他の被災地の人たちを苦しめられているわけで、こういった根も葉もない与太話が未だにネットである種類の人たちに重宝されているわけで、これらを少しでも減らせる事が出来るのは 【 テレビの力 】 しかないのではと考えます

 福島第一原発事故の直後、ある時期までそれらの危険を煽ったのは間違いなくテレビだったわけで、そういうことは非常に少ないとわかった今、それを払拭する責任がテレビにはあると思います

 当時を振り返る報道ももちろん必要ではあると思いますが、是非ともテレビには今後そういった視点で被災地の復興の力になっていって欲しいという話を、今日3月11日に書かさせていただくことにしました・・・・・





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ごく当たり前の内容の記事ですが、明確な答えがないので皆が考えなければならない問題だと思います。ネットの役割もしかり。本来はプラスに働かせる力はあるのでしょうが、見えない相手と無駄に争う傾向にあると思います。少し方針を考えてみるのもいいのでは? 削除
2013/3/11(月) 午前 7:47 [ とんび ]